本校園芸科学科では、沖縄県立糸満青少年の家が主催する事業の一環として、小学生を対象とした「野菜収穫体験」を実施しました。この取り組みは、学校教育と地域活動の連携を図ることで、自ら学ぶ意欲や社会の変化に対応する力を育むことを目的としています。
当日は、園芸科学科の3年生がスライドを使って学科の活動内容を紹介。その後、校内の農場に移動し、小学生と一緒にオクラとチマサンチュの収穫を行いました。
オクラの収穫では、実のつき方を観察しながら、緑色と赤色の2種類を収穫。チマサンチュは土を使わない養液栽培によって育てられており、小学生たちは驚きながら丁寧に収穫していました。高校生たちも優しく声をかけながら、小学生にわかりやすく説明を行っていました。
最後に、バイオテクノロジー専攻の生徒による「ランの無菌移植」の実演も行われました。無菌室内での実験や専門的な機器に、小学生たちは興味津々の様子で見学していました。
園芸科学科の最近の記事
園芸科学科では、JAおきなわと日本農業新聞の協力のもと出張授業を実施しました。JA組織活性部からは、「JAの組織や取り組み」を具体的に説明して頂きました。また、日本農業新聞では「情報の選び方や新聞の生かし方」についての説明があり、実際に新聞を見て全国のニュースや農産物の市況など興味が持てる記事が多くありました。最後に、JAおきなわ青壮年部の仲宗根様から経営方法や作目などを聞き、生徒の感想から「車いすの人や高齢者の人にもできるような農業に取り組んでいる事を聞き、地域の人と農業の関わり方にも様々な種類がある事を知りました」との意見がありました。1年生にとってレベルが高い内容でしたが、生徒たちは興味を持ち充実した出前授業になりました。
園芸科学科では専門の学習や進路選択に活かすことを目的に、地域視察研修を実施しています。今回は1年生が地域の農業関連施設を視察しました。沖縄県立農業大学校では最初に概要説明を聞き、本校卒業生の先輩方から学校の様子を聞くことができました。その後、畜産コース、果樹コースの施設を見学することができました。午後に行った宜野座村農業後継者育成センターではセンター長からイチゴやネギ、マンゴーの栽培方法を説明いただきました。また将来農家を目指している方々からも話を聞くことができました。参加した生徒から、「校内に自動車練習場や給油所があって驚いた」、「新しい校舎で勉強したい。私も農業大学校に進学したい。」という感想があり、充実した地域視察研修になりました。
5月8日は「ゴーヤーの日」。例年、生徒が育てたゴーヤー苗を地域の皆さまに配布してきましたが、今年は内容を変更しました。
沖縄本島では「セグロウリミバエ」という害虫が発生し、4月14日から緊急防除が始まっています。この害虫はゴーヤーなどのウリ科野菜に被害を与えるため、農家への注意喚起が行われています。
そのため本校では、「うるマルシェ」において生徒代表がメッセージを読み上げ、沖縄県が作成した害虫対策チラシを地域の家庭菜園を行っている方々に配布し、まん延防止に向けた啓発活動を実施しました。
初めての活動に緊張する生徒もいましたが、一人ひとりが丁寧に説明を行い、地域の方々との交流を深める貴重な機会となりました。
海洋博公園にて2025年2月1日から開催された「沖縄国際洋蘭博覧会2024」のフラワーデザイン審査の部、総合デザインに2作品出展しました。このコンテストは、ランを含む装飾展示を対象とし、評価基準に基づいて最も優れた作品を選考するものです。総合デザインにはフラワー専攻3年生の伊礼姫花さんと2年生の高良友槙さん、2年生の石川采樹さんと玉城ももさんと屋宜心々さんの2組が挑戦しました。「巡る自然」というテーマで制作した伊礼姫花さんと高良友槙さんの二人で制作した作品が文部科学大臣賞を受賞しました。石川采樹さんと玉城ももさんと屋宜心々さんの三名で制作した作品は、総合デザインの上位5名の中に入り、リボン賞となりました。
文部科学大臣賞を受賞を受賞した二人は、「二人で協力しながら土台作りから頑張ってよかった」「信じられない」と、とても喜んでいました。
2025年1月18・19日に奥武山公園で行われた、「おきなわ花と食のフェスティバル2025フラワーデザインコンテスト学生の部」に本校園芸科学科フラワー専攻の2年生・藏根笑子さんが挑戦しました。指定のキク類を活かし、『再生からの美しさ』というテーマのもと、できるだけ県産の花材を活用したアレンジメントに挑みました。授業だけでなく放課後も残って作品制作に励み、自分が表現したい作品を作り上げました。
学生の部に6名のエントリーがありましたが、その中で審査員特別賞を受賞しました。「土台つくりに苦戦しましたが、自分が表現したい作品ができました。受賞できてとてもうれしかったです。」と、とても喜んでいました。
1月15日(水)に民間活用講習会を実施しました。本校園芸科学科を卒業し、花屋で働いた後に独立して活動している「名嘉村 清楓」先生を招聘し、「初めてのアレンジメント~花を楽しみましょう~」というコンセプトで、園芸科学科1年生に向けて実技講習会をしてもらいました。講習会では、色とりどりの花を前に、楽しそうに自分の好みの花を真剣に選んでいました。「花を長持ちさせるための切り方が分かった」「自分でデザインすることができてよかったです」など感想が上がり、花を楽しむための講習会となりました。
職業能力開発協会主催の「令和6年度若年技能者人材育成支援等事業・ものづくりマイスター等の派遣による技術指導」を受けて、12月に園芸科学科の1年生、フラワー専攻の3年生と2年生が講習を受けました 。12月なので、「クリスマスアレンジメント」を行ってもらいました。「難しかったけどちゃんと最後まで作れてよかった」「楽しかった」など感想の声が自然と上がり、充実した技術向上の講習会となりました。
令和6年11月23日・24日に愛知県で開催された「第62回技能五輪全国大会」に3年2組伊礼姫花さんが、沖縄県代表の1人として出場しました。この大会は、23才以下の国内青年技能者が技能レベルを競う競技です。競技種目は42種あり、そのうちのフラワー装飾に出場しました。15の都道府県・43名が出場し、4つの課題(サプライズの花束・フラワーアクセサリー・サプライズのアレンジメント・ブーケ)を2日間に分けて製作します。花屋で働いている方や専門学校生、高校生と競い合った結果、敢闘賞(トップ10以内)を受賞することができました。本人は、「夢みたい。努力は報われるんだ。」と、とても喜んでいました。
令和6年11月15日・16日に行われた「第28回沖縄県産業教育フェア」の開会式と閉開式に飾る舞台花を装飾してきました。3年2組小橋川桜佳さんが、先輩が製作した花器を活用し、バンダ(ランの仲間)を活かした盛り花に挑戦しました。